AC6発売1周年企画、「AC6 1st Anniversary Cup」主催のりおです。
まずは本大会に参加していただいた皆様、長丁場の大会にお付き合いいただきありがとうございました。
1周年を締めくくる大規模大会と銘打って開催宣言したものの、昨今の事情を踏まえるとそれに足る人数が集まるかどうかは不安でした。
それが蓋を開けてみればPS版とSteam版をあわせて計113名のエントリーと、AC6の大会としてはかつてない規模で開催するに至りました。これだけのプレイヤーが対戦に熱量をもってくれていて、大会に臨んでくれたことが本当に嬉しかったですし、おかげさまで周年記念にふさわしい盛り上がりになったと思います。
これだけはやりたかった
今回周年記念大会を開催するにあたって2つやりたかったことがありました。
- 最高の布陣で実況(配信枠)を揃える
- (いつもより)大会らしい体裁を整える[OP、映像転換]
大規模大会というところで配信枠の拡大、および進行できる人員の確保から取り掛かりました。人員確保にあたっては参加者誰もが納得する、この人が協力しているなら安心できるといった人にお任せしたいと考えていました。
東和正さんは元々主催として以前から協力関係にありましたが、今回は新たにみとぱんださん、蓮葉哪吒さん、ひんこさんに協力をお願いしました。PS版、Steam版の大会シーンを追っていれば間違いなく名前を見かけたことがあるでしょう、3名とも名実ともにAC6で大会シーンを盛り上げ支えてきた人たちです。
とはいえ直接的なお付き合いはこれまで一切なかったので突然DMで大会手伝ってくれませんか!となんて送られても困るんじゃないかなとか断られたらどうしようかなあとかそんな自分のネガティブ予想を裏切ってみなさん二つ返事で快く引き受けてくれました。うーん聖人。この場を借りて改めて感謝します。
また、ひんこさんには配信の進行に加え、告知動画やオープニング動画等の制作にも協力していただきました。
直接「やれ」とは言ってないんですけどひんこさんならやってくれるだろうという期待を込めてのお誘いではありました。頭が上がらないです。素晴らしい動画をありがとうございました。
あとはちょっと配信時オーバーレイやら各説明のスライド、優勝者画像・インタビューなどいつもと「違う」を加えてみて普段よりもほんの少し特別感のある大会にはなったのかなと思います。
大会進行のお話
さて、自分が主催している大会としては絶対に守っているお時間配分の話です。
今回はPS版Steam版を同時並行で進行しつつ、想定64人のトーナメント(両ハード合わせて128人)を捌くことが課題です。
ダブルエリミネーションの大会は通常のシングルエリミネーショントーナメントと違ってWinners側、Losers側の2つのブラケットがあるので、それぞれのブラケットで進行を進めていかなければなりません。W/Lブラケットで行われる試合数は最大127。配信でピックアップする試合数をどの程度に収め進行していくかで全体時間が大きく左右されます。
ここで過去にダブルエリミネーションを使用したAC6大会として、今年5月に行われていたDiscordサーバーコミュニティ:地下アリーナ主催「MERCENARIESⅡ」がありましたのでこちらをベンチマークとして大会スケジュールを組むことにしました。MERCENARIESⅡの大会進行、今更にすごく褒めたいのでここから長文早口オタク。
MERCENARIESⅡで思い切ったなと感じたのは配信台以外の試合の進行をほぼ参加者各位に任せきったことです。AC6リリース初期~昨年までならこのような形での進行は難しかったように思います。各ユーザーコミュニティの大会で蓄積・醸成されてきたプレイヤーの経験や協力意識の高さが大きく貢献していると感じました。そしてWinners側は4回戦までを各1試合ずつとし、適宜進行に応じてLosers側の試合を追加ピックアップすることで全体の大会時間の圧縮と参加者の待機時間のバランスをうまくとった印象です。
この大会での配信台はのべ17試合(W:8試合、L:9試合、うちBO3は4試合)がピックアップされました。
最終的な配信時間はアーカイブを確認したところ3時間弱でしたので、64名のダブルエリミネーション大会をきっちりこの時間で収めれたのは本当に素晴らしいとしかいいようがなかったです。
(ここから早口解除)
ということで今回の周年大会はこのMERCENARIESⅡの仕組みをベースに、スケジュールの調整を行いました。今回特殊な事情としてPS版・Steam版の同時開催としたこともあり、終盤の試合を両プラットフォームのプレイヤーに楽しんでもらいたかったので予選・決勝の2部構成にし決勝はずらして配信を行うことにしました。予選(同時進行)・決勝(×2)ということでそれなりに全体の時間が長くなります。規模の大きい大会なので全体の時間が長いのは多少許容されるかとは思いますが、各セクションでかかる時間はおよそ2時間前後に収めたいなと考えていました。決勝トーナメントは全試合配信台へ、その上で決勝トーナメントへの枠をかけた試合はW側もL側も確実に配信台に回すようにしました。進出か敗退か、緊張感のある1戦を試合しているプレイヤーにも見ている視聴者にも感じてもらえるようここを押さえるのはマストです。
あまり深堀りするとだれてしまうので一気に端折って結論だけ書くと予選ではW側10試合、L側9試合。決勝トーメントへはW側4人、L側2人とすることで最大試合数が合計をBO3込みの17試合に収めることにしました。決勝進出をベスト6とする手法は最近の大会ではそこそこ見られはするものの、参加者側としてはベスト8を望む声が多いのでここは大きく悩ませました。ただ今回初めての大規模大会ということも踏まえ、長くかかりすぎるよりはきっちりと時間内で終えれる方がいいと判断しました。
配信する試合数が決まればあとは事前に割り振りを行い、進行手順の周知をするだけです。今回特にややこしかったであろうマップ選択やTonamelの見方・スコア申請についてフォローする画像を準備しました。本来は告知の段階で用意しておくべきものなので周知のタイミングとしては周回遅れもいいところでしたがないよりはということでここはひとつ。
本番の結果はというと予選は2時間弱、インターバル約45分を挟んで決勝トーナメントはそれぞれ1時間半ずつ、途中Steamのサーバートラブルに巻き込まれはしたものの配信開始からおよそ7時間で大会プログラムを完遂することができました。明示したスケジュール通りに事を進めることができたので自分としては満足です。
後夜祭の話
両プラットフォームでやってあげたかったけれど俺の身体はひとつしかないので・・・Steam版については翌日の大会やらイベントが多くあるしならPS版かなというだけでした。長時間の大会のあとでそんなに人集まるわけないだろと高を括ってたら26名も集まるなんて、元気がすぎるよ。フロムに一言物申すコメントはもう少し強火期待してたのだけどみんないい子ちゃんでした。
総括
終わってみればあっという間で本当に大会やってたのかなって思ったりもするんですけど、ちゃんとアーカイブ残ってるので現実だったみたいです。
個人的にはまだまだやりきれてない部分はあってここはもっとこうしたかった・ああいう風にしたかったという思いはあるので”次回”があればその時に。とりあえず2on2とか、Steam版の大会もかなりご無沙汰なのでどこかで動かしたいかな。まあしばらくはゆっくりしたいと思います。あとアンケートの集計結果も配信で触れたいと思いますのでお楽しみに。それじゃまた。